国指定重要文化財 小玉家住宅

更新日:2022年07月12日

室内から眺めた国指定重要文化財小玉家住宅の庭の写真
国指定重要文化財小玉家住宅パンフレット表紙画像

パンフレット表紙

(注意)この文化財の、一般公開は行っておりません。

pdfアイコン国指定重要文化財小玉家住宅パンフレット(PDFファイル:2.4MB)

国指定重要文化財小玉家住宅の配置図のイラスト

配置図

小玉家は、小玉醸造株式会社の創業家で、家業のかたわら奥羽本線羽後飯塚駅や郵便局・銀行出張所の誘致、耕地整理などを手がけ、地域の振興に尽力した。
小玉家住宅主屋は、秋田地方の伝統的な民家の座敷構成を継承しつつ、多彩な庭園鑑賞を眼目とした接客空間を構成している。吟味された秋田杉の良材や銘木を用いて精緻に施工されており、優れた意匠をもつ近代の和風建築として価値が高い。また敷地内の3棟の蔵は、近代工法と伝統的意匠を融和させた洗練されたつくりで、地域の近代化を牽引した醸造家の屋敷構えをよく伝えており、庭門及び宅地と併せて、平成20年12月、国より重要文化財の指定を受けた。

小玉家住宅の概要
重要文化財指定年月日 2008年12月2日(平成20年12月2日)
重要文化財指定基準1 (一)意匠的に優秀なもの
指定番号 02533

大正12年(1923)竣工、木造一部2階建、鉄板葺玄関や奥座敷などの座敷部を中心に、雁行して中二階と台所を配す。良質な秋田杉や、鉄刀木(たがやさん)などの銘木を使い、座敷飾りには漆塗りを施している。座敷と中二階は柱を極力省き、縁越しに庭園を望む。

砂利道と植え込みがある庭と主屋外観の写真1
畳の部屋の中に山と田んぼが描かれた屏風が立っている写真1
掛け軸や小物が飾られた主屋内の写真1
屋根と仕切りのついた縁側と庭園の写真1
襖が開けられ広々とした和室に長押にかけられた額や床の間に掛け軸が飾られている写真1

文庫蔵(ぶんこぐら)

大正12年(1923)上棟、土蔵造り3階建、麻瓦葺1階は半地下式とし、2階南面に黒漆喰の重厚な扉を設けて主屋と接続する。外壁は漆喰塗で腰に焼過煉瓦を積む。庇を支える方杖や肘木など、秋田地方独特の意匠を見せる

いくつも重なった扉とそれを固定している柵の写真1

米蔵(こめぐら)

大正12年(1923)竣工、木骨煉瓦造3階建、浅瓦葺東面の出入口に蔵前を設けて主屋と接続する。外壁上部は洗出し仕上げで石積風に目地を切り、腰は焼過煉瓦積とする。当初は2階建だったが、戦後階数を増やして倉庫に転用した。

石積風に目地が切られた上部とレンガ作りになっている下部で構成された米蔵外壁の写真1

車庫(しゃこ)

大正12年(1923)竣工、煉瓦造1階建、浅瓦葺
内部は3等分されており、中央を車庫、東室が旧漬物場、西室は旧薪置場である。小屋は組まず、煉瓦壁で直接母屋を受ける。外壁は意匠的に焼過煉瓦を用いる。

車庫の全景を正面斜め前から映した写真1

アクセス

郵便番号018-1504 秋田県潟上市飯田川飯塚飯塚68

  • 秋田空港からJR秋田駅までリムジンバスで約40分、JR秋田駅から羽後飯塚駅まで奥羽本線で約30分、JR羽後飯塚駅から徒歩で約10分
  • JR秋田駅から車で約40分
  • 秋田空港から車で約50分 (秋田自動車道使用) 昭和男鹿半島インターチェンジまたは国道7号を能代方面へ直進、国道285号交差点を直進、次の信号を左折、郵便局を直進すぐ

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会教育部 文化スポーツ課 社会教育班
電話:018-853-5363
ファックス:018-853-5277
郵便番号:010-0201
秋田県潟上市天王字棒沼台226-1

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