知っておきたい!たばこの情報

更新日:2024年03月21日

たばこの煙には約5,300種類の化学物質と約70種類の発がん性物質が含まれています。

たばこは、体に様々な影響を及ぼします。

たばこを吸う方も吸わない方も、禁煙を考えている方にもおすすめの情報を掲載します。

 

たばこの影響について

喫煙者の健康被害について

喫煙をすることで様々な病気にかかるリスクが高くなります。

 

●喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、最大の死亡原因であることがわかっています。

 

●喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることもわかっています。

 

●禁煙することで病気になるリスクを予防できます。

 

他の人が吸うたばこからの影響について

受動喫煙とは

自分はたばこを吸わなくても、他の人が吸っているたばこから立ち上る煙や、その人が吐き出す煙を吸い込むことをいいます。

受動喫煙の煙にもニコチンやタールなど多くの有害物質が含まれており、それを吸い込んだ人の健康にも悪影響を及ぼします。

 

受動喫煙の煙について

●たばこの煙は、喫煙者が吸う「主流煙」、喫煙者が吐き出した「呼出煙」、たばこから立ち上る「副流煙」があります。

 

●受動喫煙では呼出煙と副流煙が混ざった煙にさらされます。

煙に含まれる発がん性物質などの有害成分は、主流煙より副流煙に多く含まれるものがあります。

紙巻たばこの煙では、粒子成分には4,300種類、ガス成分には1,000種類もの化学物質が含まれ、そのうちのいくつかは粒子成分とガス成分の両方が含まれると報告されています。

受動喫煙ではこれらが合わさったものを吸い込んでいることになります。

 

妊婦や胎児、子どもへの影響について

●たばこの煙に含まれる有害物質は、胎児や胎盤を低酸素状態にして、低出生体重児や早産のリスクを高めます。

 

●子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤を引き起こす可能性についても指摘されています。

 

●乳幼児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)の要因となることも明らかになっており、喘息の悪化、慢性呼吸器疾患、肺機能成長抑制、中耳疾患、急性呼吸器疾患の要因となるといわれています。

 

●子どもの頃に受動喫煙の機会があった人は、成人になってからの肺機能低下および呼吸器障害のリスク上昇と関連していることが示されています。

 

受動喫煙によってリスクが高まる病気について

●受動喫煙によってリスクが高まる病気には、がん、脳卒中、虚血性心疾患などがあります。

 

●受動喫煙があると肺がんのリスクが約1.3倍増加することが報告されています。

 

●鼻腔・副鼻腔がん、乳がんについても、科学的知見が必ずしも十分ではないものの、受動喫煙とがんとの因果関係があると考えられています。

 

●受動喫煙を受けなければ、年間15,000人が、このような病気で死亡せずに済んだと推計されています。

 

受動喫煙対策について

法律(健康増進法)について

国では、2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日より全面施行されています。

望まない受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールへと変わっています。

 

条例について

県では、受動喫煙が生活習慣病の発症と関連があることや20歳未満の方の健康に及ぼす影響が重大であることを考慮し、望まない受動喫煙の生じない生活環境の実現を目指すことなどを目的とした「秋田県受動喫煙防止条例」を制定しています。

 

家庭内での受動喫煙について

●ある研究によると、喫煙者のいる家庭の平均空気中ニコチン濃度は、喫煙者のいない家庭の平均と比べて60倍以上高いことが認められています。

空気中だけでなく、受動喫煙の煙由来のニコチンが室内表面や埃に沈着することも認められています。

 

●たばこ煙の濃度は、発生源の強さ、換気、空気清浄機の使用によって左右されます。

受動喫煙の煙が発生する速度が倍になると、濃度も倍になります。しかし、受動喫煙の煙が除去される速度を倍にしても、濃度は半分にしかなりません。

空気清浄機は空気から受動喫煙の煙を十分に取り除くことはできません。

換気や空気清浄機の使用で受動喫煙を予防するのは大変難しいです。

 

●家庭は子どもが受動喫煙にさらされる可能性の高い場所です。

子どもやご家族の健康を守るために家庭から受動喫煙をなくしましょう。

 

禁煙したい方へ

禁煙のメリットについて

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禁煙を始めた直後から、様々なメリットが現れます。

 

禁煙すると・・・

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禁煙後早ければ1か月たつと、せきや喘鳴などの呼吸器症状が改善します。また免疫機能が回復して、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。

 

禁煙外来について

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この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 健康長寿課 健康づくり班
電話:018-853-5315
ファックス:018-853-5233
郵便番号:010-0201
秋田県潟上市天王字棒沼台226-1

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