潟上市公共下水道事業計画について
基本計画の概要
本市は馬場目川水系に属し、本市の汚濁負荷量は馬踏川を通り、馬場目川水系に位置する八郎潟調整池に流入しています。八郎潟調整池は、八郎潟干拓時に干拓地やその周辺都市の農業用水や上水道の水源として残存させたものでありますが、周辺都市の生活様式や生産活動の活発化につれ、水質汚濁が進行し、現在では環境基準値を超えています。
そこで昭和51 年県において、八郎潟調整池を含む公共用水域の水質保全を図るため、秋田湾・雄物川流域下水道事業計画が策定され、本市(旧飯田川町・旧昭和町・旧天王町)もその計画区域に含まれました。また、平成19 年12 月に八郎湖が指定湖沼(類型:湖沼A)となったため、隣接する農業集落排水区域である湖岸地区及び羽立地区を公共下水道へ編入する計画としました。
潟上市公共下水道基本計画は、今後の下水道供用が困難な地区(農地等)を計画区域から除外すると共に、既整備区域に隣接した整備を行う区域については拡大を行います。それに加え、隣接する農業集落排水事業豊川地区(以下「農集豊川地区」と表記)との統合による広域化により、維持管理費用のコスト縮減を図るものです。
これにより、計画目標年次を令和27 年、処理区域面積1,542.6ha、処理人口21,840 人の計画としています。
なお雨水計画は、飯田川地区及び昭和地区で計画が策定されています。
事業計画の概要
本市の下水道は、整備効果の高い中心市街地より整備を進め、平成29 年度末には1,247haの整備が完了しており、既計画区域に対し整備率89%となっています。
今回の変更は、汚水事業区域の変更を行い併せて今後の人口減少を考慮した計画数値の見直しを行うものです。また農集豊川地区の公共下水道統合を令和5 年度に予定しています。
これにより、計画目標年次を令和7 年、処理区域面積1,454.6ha、処理人口29,220 人の計画としています。
具体的には天王第一処理分区5.9ha を削除し310.4ha、天王第二処理分区6.3ha を追加し89.0ha、天王第三処理分区4.6ha を追加し98.6ha、天王第四処理分区0.3ha を削除し39.3ha、天王第五処理分区5.9ha を削除し410.8ha、昭和第一-2 処理分区55.5ha(内農集豊川地区接続54.2ha)を追加し193.3ha、飯田川第一処理分区1.6ha を追加し89.4ha としています。これにより、事業計画区域を1,454.6ha(55.9ha 増)としてます。
更新日:2021年01月08日